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私の中のクリスマス

記・熊本由美子

2001年初めて取り組んだ影絵劇「ごんぎつね」の上演を終わって、やっと一息の笑顔  「クリスマス」その響きは、私の中でいつもキラキラ輝いていたような気がします。  クリスマス・パーティー、大きなケーキ、お菓子やチョコレート。それに毎年欠かさず行われる劇やダンスの公演。大人達が客席の用意を始めると、心がウキウキと躍りました。

 2001年のクリスマス。ユバでは10才から18才まの子供達が中心になって、初めての試み、影絵劇「ごんぎつね」を上演しました。わずかな参考資料はありましたが、殆どが手探りのような状態でした。ライトの位置、スクリーンに対しての人形の大きさ、背景とのバランス。二人で一つの人形を動かす難しさ。自分の身体以外の手段で役を表現するもどかしさ。また、湿気の多い日の練習では、大きく作りすぎた人形の足が骨折(?)したり、本番当日に、主役のゴンの割りピンがはずれたり、音響室への合図のライトが点滅しなかったりと、ヒヤヒヤするアクシデントもありました。でも、それぞれが素早く対処し、何とか無事に終演。子供達にとても喜ばれました。

 影絵劇は、表から見れば、絵がスムーズに流れているだけですが、裏では、人形、小道具、背景係など、大勢が狭い場所でひしめき合って場面を作っています。みんな真剣な眼差しでスクリーンを見据え、裏方に徹しているその目には、彼等自身が芝居で演技をしているときとはまた違った輝きがありました。

 この影絵劇もそうでしたが、私がやりたいと思う劇は、いつも子供が対象で、演ずる者も、子供達が中心のものばかりです。それはきっと、今の子供達にとっても、クリスマスはキラキラ輝いているもの、と感じて欲しいからかも知れません。


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