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丸山文好さん 丸山文好さん(まるやま・ふみよし)

長野県出身。アリアンサには昭和十三年に移住。
二〇〇一年八月二三日没。享年七一歳。

 一九九七年に(木村快が)アリアンサを訪問したとき、高齢者に集まって貰って昔の話を聞いたことがある。その時、丸山さんが「ぼくの土地はむかし輪湖さんが住んでいたところです」と言われたので、輪湖さんの住んでいた家はどの辺にあったのか知りたいと言うと、「家はまだ残っています」と言う。輪湖邸は一九二八年築造で、もし残っていたらアリアンサ最古の建物である。
丸山さんの畑に残っていた輪湖邸  輪湖邸が残っていることは、輪湖の息子さんたちも知らなかった。次男の彰さんの話によれば、裏に伯父さんの輪湖滋野夫(しげのぶ・俊午郎の実兄)が住んでいたと言う。輪湖一家は昭和九年にアリアンサからチエテ移住地に越したが、そのあとを輪湖滋野夫さん一家が住んでいたらしい。
 輪湖と共に移住地の理事を務めた北原地価造邸を移築する話が進んでいたので、それならばぜひ一緒に移築できないかという話になったが、調べてみるとかなり痛んでいて、この際、北原邸と一緒にしたいとお願いしたら快く寄贈してくださることになった。二〇〇〇年に訪問したときはお元気だったのに、残念である。

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