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入植80周年を迎えるアリアンサの近況

アリアンサ郷友会

 毎年行われている催しにアリアンサ郷友会の集いというのがある。今年四十年目を迎えたが、今回は八十周年という事もあって、参加者も通常の倍近い九十名もの人たちが集まり、例年にないにぎわいを見せた。チャーターバスに乗りきれない人たちは自家用を駆って600kmの道程をやってきた。

 アリアンサ郷友会は1965年に設立された会で、当時すでに相当数の人たちがアリアンサを出てサンパウロで活躍していたので、元理事の北原地価造氏は「郷里を思う気持ちを以てアリアンサを支援する会を作ってもらえないだろうか。そして今後の発展のために更に親睦を深められるよう交流を図って欲しい」と言う提案をし、それに応えて元第二アリアンサ創設理事の橋浦昌雄氏が、アリアンサへの最後のご奉公という気持ちからこの提案を受けて会を設立されたそうである。

 例年は会場をサンパウロに決め、こちらから出かけていく。第一、第二、第三の各アリアンサが回り持ちでシュラスコ(バーベキュー)用に牛を一頭つぶして担いで行き、サンパウロ側は飲み物を用意する段取りになっている。そして懇談会を中心に互いの近況や情報を伝えあい親睦を深めるのである。しかし、六十周年、七十周年、或いは記念碑建立などの特別な式典のあるときは、サンパウロからアリアンサにやってきて共に祝う。
 今回は八十周年である。アリアンサ開設当初に入植した人、直後に生まれた人など八十歳以上の人たちも大勢おられるし、地元側も代替わりしつつあるので、年に一度会うだけではどこの誰だか互いに解らない人も増えてきている。そこで今年は懇談会の始まる前に参加者全員に自己紹介と簡単な回顧談を披露して貰った。おかげで地元の若い人たちも、今までよく知らなかった郷友会の人々の歴史を知ることが出来たし、会の存在意義も理解できたようだ。今後は更に親睦も深まっていくことだろう。


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