うたと語り
遠い空の下の故郷 〜ハンセン病療養所に生きて〜

感想の声 (アンケートより)

2005年10月25日 長野県中野市隆源寺にて

・合唱がすごくすごくきれいで、きれいだけじゃなくてすごく心に響きました。トキさんが、自分もものすごくつらいし苦しいのにいつも一番にご主人の事を考えているのがすごくて信じられないくらいの愛をもってるなあと思いました。患者さんのまわりの人々(お父さんやお母さんとか)の愛にも本当に心が動かされました。(19歳 学生)

・長い間、さまざまな苦しみの中で生きてこられた人々のことを知ることができて本当によかったと思います。(もちろん差別がなくなることはあたり前ですが…)元患者さんたちの心がいやされ、生きていてよかったと思える日が来ることを願いお祈りします。(27歳 会社員)

・今日は本当に来て良かったと思いました。知らないことの恐さ、知ることのすばらしさってありますよね。これからも一人でも多くの方に聞いてもらえるように、このような素晴らしい活動を続けてください。(30歳 女性)

・素敵なうた声が織り込まれた語り、情景をはっきりと思い浮かべながら聴き入っていました。元ハンセン病患者の方が訴えていることは、人が人として生きることの意味を考えることを伝えてくださっていると思います。本当にありがとうございました。(40歳 教員)

・ハンセン病に関してのことは、テレビや新聞で知るだけできました。ある種、遠いところでの出来事としてそれほど身近に感じることがありませんでした。先月勤務先の中学校で「人権」に関するパンプレットとして、ハンセン病に関するものがまわってきました。パンフレットだけでは感じられなかった差別を受けてきた方々とご家族のかなしみを今ここで私の心の中で感じました。まるで私の身の上に起こったことのように…。ここがはじまりです。ありがとうございました。(43歳)

・大変感動しました。歌も朗読もとってもすばらしかったです。むすかしい言葉ではなく、美しい歌や朗読で真実を伝えていくこの様な活動をしていらっしゃるみなさんは、すごいなー、すてきだなーと思いました。今夜ここに来て、本当によかったです。ありがとうございました。(57歳)

・美しいハーモニーと朗読に、とても感動いたしました。人間としての差別を受け、それにもまけずに生き抜いてきた女性たちに残された人生を豊かに生きていって頂きたいと思います。(64歳)

一人でも多くの人に知ってもらいたい

長野県駒ヶ根市公演主催者 工藤淳子

2005年11月26日 駒ヶ根高原教会にて  十月末に長野県塩尻市での公演を観て、言葉では表現できないものを感じました。元患者さんの苦しみや悲しみは、同じ立場に置かれない限り、本当に理解することは出来ないでしょう。しかし、その事を知った者が伝えることによって一日も早いハンセン病に対する誤った認識を変え、差別をなくしていかなくてはと思いました。こんなに辛い思いをしてきた元患者さんの残りの人生にこれ以上苦しみ、悲しみが積まれることがないように「一日でも早く、一人でも多くの人に知ってもらおう。」との思いを胸にお金のない私は人脈だけを頼りにとにかく動き出しました。友人の牧師さんが教会を会場として無料提供してくださり、牧師さんに連れられて療養所を訪れたことがあるという息子さんが一緒に活動してくれることになりました。準備期間は二週間で、七十名を集めようと毎日毎日一人一人訪ねて話をしました。当日は驚くほどの好天。十代から七十代までの様々な年齢層の人に観てもらえ、たくさんのアンケートも寄せられました。入場者数はなんとぴったり七十名!
 今回来てくれた人の中からまた新たな動きが生まれ、それが全国に拡がっていきますように心から祈ります。
 また私自身、本当に自分の心の中に差別、偏見がないのかよく見つめながら暖かい社会を創っていく一人となれるよう歩みたいと思います。

前列左から工藤さん、真知、後列左から、駒ヶ根高原教会の城村さん、吉野、木下前列左から工藤さん、真知、後列左から、駒ヶ根高原教会の城村さん、吉野、木下