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アリアンサ運動の歴史
第三部　　ブラジル移住史の謎･海外移住組合法

木村　快

（資料）移住組合法施行後の移住者数の増大について

　戦前のブラジル移住者数は１９０８年〜１９４１年の３４年間で１８７，４３８人である。(ブラジル連邦共和国労働商工省移民局調べ）

　笠戸丸移民の１９０８年から組合法公布前の１９２６年までの１８年間の移住者数は４８，７２８人で、戦前移住者の２６％で、年平均にすると５，８４９人になる。

　１９２７年の組合法施行後、移民入国制限法が成立する１９３４年までのわずか８年間の移住者数は１１３，９４４人、戦前移住者の６１％を占める。年平均の移住数は１４，２４３人と急増している。

その後は入国制限で急激に減少するが、１９４１年の移住中止までの７年間を合わせた１５年間で１３８，７１０人に達し、戦前移住者の７４％になる。

戦後の移住が３６年間で５３，５５５人だったことと比べると、いかにすざまじかったかがわかる。

　移住組合事務所は全国各県庁内に置かれ、出稼ぎ移住も含めて国が全面的にバックアップすることが宣伝された。また、出稼ぎ移住者も渡伯後に国策移住地に入植することができた。