NPO現代座 事業内容
1・創作上演活動
NPO現代座は創立以来常に現代社会が直面する問題を題材とし、オリジナルの演劇作品を創作してきました。
地域での有志ボランティアによる上演までの準備過程が、時代や社会を考える文化活動になることを目標とし、「劇場づくり」と呼んでいます。
合唱のある二幕四場「約束の水」
2・現代座会館での講座、ワークショップ
東京都小金井市にある現代座会館では、定期的に講座・ワークショップを開催しています。
演劇、朗読、人形劇、歌う会、学習会など、経験の有無を問わずどなたでも参加できます。
3・小さなNPO劇場
現代座会館の3階に、自由にレイアウトできる小さな劇場があります。
ここを利用して一幕物のお芝居、朗読劇、グランドピアノも使ったミニコンサート、人形劇などを行っています。
人が集まり、いっしょに楽しみ、くつろぎながらともに考えることの大事さを感じとってもらえるよう、企画・運営しています。
また、地下にある現代座ホールは、80席の客席設置可能な劇場設備があり、稽古場、小劇場として、広く一般に開放しています。
4・気軽に出かけるミニ劇場
NPO現代座では3人から5人の小グループで、地域の少さな集いを対象とした活動も積極的に行っています。
韓国の民話を音楽劇にした「さんねん峠」、高齢者を対象にした童謡・唱歌を使いながら対話と交流で進める「わたしたちの生きた時代」など、その集いにあわせた構成を用意します。
地域の集会、こども会、保育所、老人デイケアセンターなど、声がかかればどこへでも出かけています。
5・地域住民のための演劇活動の協力・指導
NPO現代座は住民の心のまちづくり、きずなづくりを支援しています。2003年には1年がかりで北海道赤平市の創作市民ミュージカルの創作上演活動に協力しました。
地域のきずなづくり活動として中高年者が集まり、一年間をかけて、企画、台本創作、作詞作曲、上演すべてを準備し、子どもと大人が一緒に汗を流し、共通の体験をつくりだすミュージカルを実現させました。
6・ブラジル日系社会との交流「ありあんさ通信」の発行
現代座は1994年にブラジル日本文化協会などの招聘で「もくれんのうた」をブラジル13都市で上演しました。
それを機に1998年からブラジルのアリアンサ移住地と共同編集でブラジルの日系人と日本人にブラジル移住の歴史と現在を知ってもらうための「ありあんさ通信」を年2回発行しています。
7・ハンセン病元患者の声を聞く
ハンセン病に対する様々な誤解は政府の誤った政策によるものであったことは1996年のらい予防法廃止、2001年の国家賠償訴訟の勝訴判決、政府の謝罪広告などによって明らかですが、その後も元患者への宿泊拒否問題が起こったり、入所者への差別的中傷がつづいています。
ハンセン病患者の生きてきた道のりを知ることは、新しい時代の共生の原点を考えることでもあります。
NPO現代座は熊本県菊池恵楓園、鹿児島県星塚敬愛園の人々との交流をつづけながら、人間的なかかわりの中で考え合う文化活動として、元患者の声のホームページ掲載、ハンセン病問題の講演、小さな集まりでの朗読劇、座談などを行っています。
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